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道化師は微笑う。

TOA中心二次創作サイト。

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『知らぬは~』現在編②

「ただいま参りました、母上」

現在このファブレ家の家長はルークの母・シュザンヌである。クリムゾンがバチカルを離れベルケントに居を移してから六年強。今では立派な女主人だった。そこに夫や兄の言いなりだったころの面影はない。
クリムゾンのベルケント出向は預言にそう詠まれたからだった。ファブレ家直轄地であるベルケントの死守が、預言が彼に与えた役割である、というのが世間一般に知られている理由であったが、真実は妻の逆鱗に触れたためであるということを知る者は少ない。
預言は『ベルケントを守れ』と命じたに過ぎない。それは公爵家への立ち入り禁止を詠ったものではなかった。それにも関わらず、クリムゾンが公爵家の敷地内に入れるのは年に二~三回がいいところだった。一泊できる日となると更に少ない。
別にクリムゾンが薄情だということではないのだ。バチカルを追い出された―――クリムゾン本人は自分が追い出されたとは未だに気付いていないだろう―――当初は毎週のように、ここ数年も月に数度はバチカルを訪れては―――これは国王に謁見するなど公務である場合が多いのだが、純粋に妻と息子に会うためだけに来ることも間々あった―――その度に屋敷を訪ねてはいるのである。しかしアッシュやイオンたちといった本来ならファブレ家にいるはずのないモノが屋敷にいる時、門扉は硬く閉ざされけっして開くことはなかった。クリムゾンにとって不幸なことにアッシュが屋敷を訪れる頻度はクリムゾンよりも高いのである。
バチカルの屋敷への滞在を願うクリムゾンに、シュザンヌは険しい顔でこう言うのだった。
「いつまでバチカルにいらっしゃるおつもりですか? 早くベルケントにお戻りください。彼の地に何かあったらどうなさるおつもりですか」
彼女の言葉は預言遵守を信条に掲げる者にとって抗えるものではなかった。なので、今もあるはずのない危機に備えてベルケントを守っていることだろう。
ルークが屋敷から消えたことをクリムゾンが知れば、慌ててバチカルに戻ってくるに違いない。その時は「あなたは、ベルケントをしっかり守っていたのですか?」とでも言って差し上げましょう、とシュザンヌは思う。彼女は子供たち二人が屋敷にいないという鬱憤をクリムゾンで晴らすことに決めたようである。
ルークが応接室に入ると、そこにはシュザンヌとヴァン・グランツの姿があった。もちろん傍にはメイドも騎士も控えているので二人きりというわけではない。
ルークは、ヴァンの本心を知っても未だ師と仰ぐ男の姿に複雑な笑みを浮かべた。これからのことを思えばいつものような無邪気な笑顔はできなかったのだ。それでもヴァンとの接点が少ない今、ヴァンがルークの笑顔の意味に気付くことはないだろう。
紅茶一杯分当たり障りのない世間話をし、中庭で剣術の稽古という流れもまたいつも通りである。この時期既にダアトを発っているはずのイオンの話は出なかった。まだヴァンの耳に入っていないからなのか、あるいはかつてのように「しばらく訪れることは叶わない」と断らずともしばらくファブレ家訪問の予定はないから、しなかったのか。
「私は先に行く。支度が済んだらすぐ来るように」
いつか聞いた台詞だった。ヴァンが先に行く理由などないのだ。今ならこのヴァンの行動の訳もわかる。ガイとの秘密の会話のため、なのだろう。
ヴァンの消えた室内で、ルークはシュザンヌの心配げな眼差しを正面から受け止め力強く笑ってみせた。
「アッシュたちを迎えにいくだけです。ナタリアもティアも一緒なんだし、そんなに心配しなくても大丈夫です。母上」
「くれぐれも怪我のないようにね」
母の心痛はよくわかったが、ルークはアッシュに会えないことを己が我慢できるとは思っていなかった。
この世界に戻ってきてから、互いの半身に対する依存度は増すばかりだった。離れていても大丈夫だったのはローレライロードが開通する前のわずかな間だけである。それだって回線での会話は毎日の日課だった。直接会えない分繋いでいる時間は今よりも長かったような気がする。ローレライロードが開通してからは週に二・三度は直接会うようになった。その逢瀬は数分であったり、あるいは相手が寝ている時に寝顔を見るだけしか叶わなかったりすることもあったが、三日と空くことはなかったと言っても過言ではないだろう。一日空けば「久しぶり」という会話を交わし、二日空くと禁断症状が出てくる二人である。数ヶ月もの間互いの顔を見られないなど発狂するのではないか、という予想は大袈裟であると笑い飛ばせるようなものではなかった。
もっとも寝顔を見るだけで帰るのはアッシュだけである。ルークが同じ事をしようとしても熟睡しているはずのアッシュはルークの訪問に合わせて目を覚ましてしまうので、ルークは悔しいのか嬉しいのかよくわからない複雑な笑顔を浮かべるしかなかった。
「アッシュは任務で疲れているだろうから、寝顔だけ見て帰ろうと思ったのに・・・・・・」
「変な気を使うな。それに睡眠よりおまえに触れている方が疲れは取れる」
アッシュにとっては告白の意味もあったのだろう。しかしそれは遠回し過ぎてルークには理解できなかったようである。ルークは―――アッシュもだが―――第七音譜術士相手であれば触れることで第七音素の譲渡が可能だったので、「俺の第七音素がアッシュを癒しているのかな」と思い込んでいるのだから、アッシュはこの先も苦労しそうである。
「身体に気をつけて、皆さんの言う事をよく聞くのですよ」
まるで幼い子供に言い聞かせるかのような扱いが少々照れ臭くはあったが、自分を抱きしめるシュザンヌの手が震えていたのに気付いたルークは母の背に手を回し抱きしめ返した。
もし母がもっと強く主張したのであればルークも諦めただろう。しかし息子たちの気持ちを母もまたわかっていたので、心配はしてもそれ以上引きとめようとはしなかったのである。



さて中庭ではヴァンが一人所在なさげに佇んでいた。
希望していただろうガイとの密談は、ティーカップ片手に稽古を見学する姿勢のナタリアの存在があるため断念せざるを得なかったのだ。ちなみにガイはナタリアの給仕で忙しそうである。
「では、基本から始めよう」
ルークは右手で剣を構えた。左手で剣を持ったルークはかつてエルドラントでヴァンを打ち倒した時を遙かに凌ぐ実力者である。その実力を隠すためにヴァンの前では右利きのふりをしているのだ。ちなみに右手での実力はかつての旅の始まりの時と同程度であった。
「公爵家に入り込んでいたなんて・・・・・・裏切り者、ヴァンデスデルカ!」
すらりとした影が屋根の上に姿を現す。
「ティア!」
地上にいた四人はその影の正体に今初めて気付いたかのように、驚きの声を上げる。いや一名は本当に今気付いたばかりであるのだが。
「そんなところで何をなさっていますの?」
ナタリアが場にそぐわない程おっとりと声を掛ける。
「お願いナタリア、止めないで。公爵家を騒がせてしまったことは申し訳ないとは思うわ。でも、兄を野放しにしておくわけにはいかないの」
「止めたりなどいたしませんわ。理由はよくわかりませんが、ティアがそこまでおっしゃるのですもの。微力ではありますが、わたくしもお手伝いいたしますわ」
止める間も無く背後に控えていた騎士から弓と矢を奪い取る。騎士が所持していた弓がナタリアの愛弓であることなどヴァンは知る由もないので「ナタリア殿下、せめて理由ぐらい聞いてから協力するかどうかを決めてはくれまいか」と思ったようだが、ティアがヴァンに訴える間を与えるはずがなかった。
「覚悟っ!」
頭上目掛けて激しく振り下ろされる杖を防ぐことで手一杯のヴァンに、ナタリアが容赦なく矢を放つ。自分とヴァンを繋ぐ直線上にティアがいるため上手く狙いが付けられないことが歯痒いのか、王女には相応しくない舌打ちを一つすると、護身用の懐剣を取り出しナタリアはヴァン目掛けて走り出した。
少女たちの演技には見えない戦いぶりにルークは本気でうろたえていた。
「三人とも落ち着けって」
争いを止めて話し合おうと、ルークはヴァンとティアの間に割って入る。
そうして、予定通り超振動が発動した。
眩い光に一瞬目が眩む。数瞬の後取り戻した視界で確認したファブレ公爵家の中庭からはルーク・ティア・ナタリアの三人の姿が消えていた。
「納得の行く説明を聞かせていただきましょうか。ヴァン謡将」
ヴァンは首筋に冷たい感触に自分がかなり拙い状況に置かれていることを理解した。
ちなみにヴァンの首に剣を押し付けているのはジョゼット・セシルである。彼女は新白光騎士団(仮)の団長であった。
ヴァンが視線で助けを求めた先で、ガイが力なく頭を振った。



ルークたちが旅立った後のファブレ家では、ヴァンがシュザンヌの前に引き立てられていた。完全に罪人扱いである。
「王族二人を屋敷の外へ連れ去ったのは私ではない。自分は被害者だ!」とヴァンはさぞかし訴えたかったことだろう。しかし妹である時点で無関係で通すことは難しい。見ず知らずの女という事にしておこうか。襲撃者が妹であると知られていない今ならそれも可能であるかもしれない。妹がこのまま何処かへ姿を眩ませてくれればいい。自分の計画が実現すれば、もう逃げ続ける必要はなくなるのだから、逃亡生活はそう長くなることはないはずだ。
怒れるシュザンヌを前にヴァンはそんなことを考えていた。今何故自分が罪人扱いされているかわかっていないようである。
「自分を狙った襲撃者が原因でルークとナタリア殿下が・・・・・・」と原因を作ってしまったことと、守りきれなかったことを咎められているのだろうか? しかしあそこで超振動が起きるなど予想できるはずがないではないか、と。
シュザンヌの自分に対する扱いを理不尽な言い掛かりであるとヴァンは解釈していた。溺愛する息子とこの国の王女。その二人が突然屋敷から姿を消したのである。彼女の混乱も仕方がないだろう。
ヴァンは内心の感情を悟らせないよう神妙な顔付きでシュザンヌに対峙していた。
場所は間違いようもなくいつもの応接室である。
テーブルの上にティーカップがないだけで、染み一つ、皺一つないテーブルクロスはいつものようにその白さを誇っていた。
ヴァンは公爵家に相応しい豪奢な、しかし品の良い椅子に腰を掛け、テーブルを挟んで向かい側の席にはシュザンヌが座っている。
いつもの光景。
いつもと違う所は彼女の息子と同じ翡翠がヴァンを鋭く睨んでいることと、周囲に控える白光騎士たちが全員抜刀していることだろうか。
入り口付近の壁を背にして立つガイがヴァンの視線に気付き、大仰に肩を竦めた。その目が「余計なことは話すな」と命じている。
シュザンヌは何も言わず、ヴァンの出方を待っているようだった。
数分の沈黙がヴァンには何時間にも感じられた。そして耐え切れなくなった。
まずは「襲撃者に見覚えはない。自分が何故狙われたかわからない」と言ってみる。
襲撃者が「ヴァンデスデルカ」とヴァンの名を呼んだことを失念しているのか、その名とヴァンを結びつけることができる者はこの場にガイしかいないと思っているからなのか、これで誤魔化せると思ったようである。
パチリとシュザンヌの手元で扇が鳴る。
「貴方は彼女の名を呼んでいたと聞いておりますが。それに、ティアさんと貴方の関係をわたくしが知らないとでもお思いですか?」
ヴァンの知らない人物発言はこうしてあっけなく瓦解した。
「妹は何か誤解しているのだ。お二方を巻き込んでしまったことは申し訳ないが、あれは事故であって、妹も彼らを連れ去るつもりなどなかったはずです」
ヴァンにティアを切り捨てることはできなかった。シスコン髭オヤジはどうにかして妹が咎められることがないよう尽力するのが自分の役目だと信じて疑っていなかったのである。
しかし今罪を問われているのはヴァン自身であって、ティアではない。
見当違いのヴァンの熱弁は続く。あまりの的外れっぷりにシュザンヌは小さく嘆息した。
「命を狙われるほどの誤解とはどのようなことか、聞かせていただきましょう」
どんなに口調が丁寧であってもそれは逆らうことの許されない命令に他ならない。降嫁したとはいえ彼女の中に流れる王家の血は顕在だった。
教団の機密、家族の問題、そんな言葉でシュザンヌを煙に巻くことはできないだろう。そもそもこの二つが両立する状態こそ公私混同も甚だしい。
「教団の機密とおっしゃるのでしたら、正式に教団に問い合わせましょうか」と言われヴァンは焦った。教団に秘密で動いている身としては問い合わせなどしてもらっては困るのだ。
さりとて家族の問題だから不問にして欲しいなど王族二人が行方不明の状態で言えばシュザンヌの神経を逆なでするだけである。それが可能にするには二人が無事バチカルに帰還する必要があった。
ヴァンは「お二方を探しに行きたいのですが」と申し出てみた。己が二人の帰還に貢献すれば妹の罪を軽減することもできるだろう。それと同時にこの場を辞すこともでき一石二鳥であるとヴァンは考えたのだ。
しかしヴァンの思惑を知っているかのように、シュザンヌはそれを一蹴した。
「二人の捜索は我が家の者にやらせております。ヴァン謡将のお手を煩わせるまでもありません」
シュザンヌの表情が一変するのはこの直後だった。先ほどまでの息子と姪を心配する母親の顔から、ファブレ家の家長として白光騎士団を束ねる者の顔へ。
代々ファブレ家の私兵は白光騎士団と呼ばれ、それを指揮するファブレ家の家長の名と共に戦場での活躍はヴァンの耳にも届いていた。しかしそれも家長がクリムゾン・ヘアツォーク・フォン・ファブレであったころの話であり、シュザンヌに代替わりしてから白光騎士団が戦場で活躍する機会はなかったはずである。はずなのだが、ヴァンは自分の認識の甘さを今まさに身をもって体験させられていた。
ヴァンは軍人であった。軍人の性(さが)が彼女には逆らってはならないと忠告している。呑み込む唾などありはしないのに喉が上下した。ありもしないティーカップの幻が見えるのはここがファブレ家の応接室であり、その白いテーブルクロスの上にはティーカップが鎮座しているのが常であったからだろうか。
他人(ひと)はそれを現実逃避と呼ぶ。
「お疲れのようですわね」
扇で隠された口許に笑みが見えたのはヴァンの見間違いであろうか?
「ガイ。ヴァン謡将を客間に案内してあげてください」
口調も台詞も公爵夫人のそれそのものであるというのに、ヴァンは「ひっ捕らえて、牢にでも入れておけ」と言われているような気分だった。
「ティアさんのことはわたくしもよく存じております。彼女は確証もなしに武器を向けるような人間ではありません。そのことは兄である貴方が一番よくわかっていらっしゃいますでしょ。それが誤解だというのであれば、貴方の方に誤解を受けるような落ち度があったということではありませんか。理由をお話いただけない以上、わたくしにはそれが彼女の誤解なのか、貴方が本当に妹を裏切っているのか判断することはできません。そんな状況で貴方を自由にしてしまったとあっては彼女に申し訳が立ちませんわ。貴方には彼女が戻るまでこのファブレ家に滞在していただきます。よろしいですわね」
口調は確認であっても、それは既に決まったことを通達されているに過ぎない。
ヴァンに逆らう術はなかった。
「ヴァン謡将」
ガイがヴァンの座る椅子を引き、起立を促す。
退出の挨拶さえ満足にできたか判らぬまま、ヴァンはガイに伴われて応接室を後にした。



初めて通されたファブレ家の客間でヴァンは所在なさげに立ち尽くしていた。
ティアが突然襲ってきてからこれまでの展開がヴァンの予想を遙かに超えていたため、色々と処理できないことが多すぎていっぱいいっぱいなのだろう。
フッとガイが笑い声を漏らす。聞かれたとしても別に構わなかったのでガイは笑いを我慢しなかったのだが、ヴァンの耳には届いていなかったようだった。
「悪いな、ヴァン。奥様のご命令なんでね。鍵は外側からかけさせてもらうぜ」
そこは確かに客間の名に相応しい造りをしていた。しかし窓が嵌め殺しであったり、廊下側からも鍵をかけることが可能であったりと、牢と同じ目的のために作られた部屋であることは明らである。
「くれぐれも余計なことをしたり言ったりしてくれるなよ」
ガイはヴァンに背を向け室内をゆっくりと闊歩する。コツ、コツと彼が拳の裏で壁を叩く音がやけに大きく室内に響く。それはまるで壁の強度をヴァンに示しているかのようでもあった。
逃げようなどとは思うな、と。
しかしそれさえもヴァンにはどこか遠い世界の出来事のように眺めていた。いや目に映っているか怪しいものである。
室内を半周、そしてガイは中庭に面した窓のカーテンを開けた。
「ペール」
ガイが自分以外に向けた声に、ヴァンは初めて意識を他に向けることができた。
ガラス窓の外、先程事件の起きたばかりの中庭にその人物はいた。
ペールギュント・サダン・ナイマッハ―――かつて左の騎士と恐れられたアルバート流シグムント派の使い手である。幼き頃己の父と肩を並べるこの男に父に向けるのと同等の憧れを抱いていたことを思い出す。庭師の姿をしていてもその眼光の鋭さに衰えは見られないことに、安堵したのかそれとも恐怖を覚えたのか。
『何ですかな。ガイラルディア様』
ペールギュントの声は聞こえなかった。ただ唇の動きがガイに、そしてヴァンにその言葉を伝える。だから聞こえるはずのない声が、若き日の、幼き頃に聴いたペールギュントの声そのままにヴァンの耳には聞こえていた。
「ヴァンを見張っていてくれ。俺の目的の妨げになるようであれば・・・・・・、わかっているな」
『御意に』
ペールギュントが恭しく頭を下げる。
その芝居がかった動作にこれは現実ではないのではないかと錯覚する。
ヴァンは気付いていないようだったが、それは錯覚ではなく願望だ。
丸腰の年老いた庭師に敵う気がしないのは何故だ。窓が開かず壁が厚く扉に鍵が掛かっているとはいえ、ここは公爵家の客間に過ぎない。こういう部屋に監禁される者は脱獄など考えたりしないのが普通であったから、その程度設備で充分なのだ。それ故ヴァンほどの手練であれば抜け出すことなど容易いはずなのに、脱獄不可能な牢獄にしか思えないのは何故だ。
「何か必要なものはあるか?」
部屋を出て行くガイが振り返ってヴァンに問う。
「水を・・・・・・」
自分で言った言葉に、ヴァンは喉が渇いていたことを思い出した。

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